【実話】セール&リースバック取引で利益操作ですって!?
セール&リースバック取引2回やればいいんだな
その時、その担当者はそう考えたと思うんです。
何の話って、会計の粉飾の話です。
■ セール&リースバック取引とは??
リース取引の一つで、セール&リースバックという取引があるんです。それは、コストを平準化させたいときに使う手法の一つで、仕入れたものをリース会社に一回売却し、それをリースで貸してもらうというものです。
仕入時に一括で費用が発生するので、それを月々にならしたい時に使うようです。
■ どうやって粉飾??
先日、とあるお客さんとの懇親会で、このセール&リースバック取引を2回やって、利益操作を過去していたことが入社直後にわかったという刺激的なお話を聞きました。
実際の会計仕訳は違うと思うのですが、かなりデフォルメした形で書くと、
①物の仕入
仕入 1000,000 / 買掛金 1000,000
②セール&リースバック(1回目)
未収入金 1000,000 / 売上 1000,000
③セール&リースバック(2回目)
未収入金 1000,000 / 売上 1000,000
損益計算書
売上 2000,000
売上原価 1000,000
売上総利益 1000,000
となり、粗利が出ていたようです。必ず、粗利率50%になるそうです。笑
ですが、月々のリース料支払いとして、2つのリース会社から請求が届くことで、本人は気づいたそうです。気づいた瞬間、入ったばかりですが辞めようかと思ったそうです。そりゃそうですよね。笑
上場していない会社なので、特に問題視はされていないようでしたが、実際に当事者となるとおぞましいですね。
最近、内部統制ブームも終わり、一通りシステムの統制がとれている中、こういったことがまだあるんだと思いびっくりしました。