2016年のサンフレッチェ広島 基本戦術
誰も求めてないかもしれませんが、サンフレッチェ広島の2016年基本戦術を書いていこうと思います。僕は素人に毛が生えたレベルなので、間違った感じあるかもしれませんがご勘弁を。
①フォーメーション
基本フォーメーションは、3-6-1です。
ただ、若干変則的で攻撃時と守備時で、フォーメーションが変わります。攻撃時は4-1-5となり、守備時は5-4-1になります。
②ビルドアップ
後ろ4人+青山でひたすらビルドアップをします。フォーメーションはこんな感じですね。現浦和監督のペトロヴィッチから、森保監督になってもこのフォメは全く変わらずでした。
相手が前がかりになっていても、無闇やたらにロングボールを使わないです。相手が食いついて来たところで、前線で数的有利になっているシャドーやWBを使うパターンが多いです。前線に5人とすると、相手DFが4バックの場合、数的有利になります。図にするとこんなイメージですね。※赤は相手のイメージです。
2013年頃まではシャドーがフリックしたりスルーしたりと中央のコンビネーションを使うことが多かったですが、最近はシンプルにサイド使うことが多い印象です。また、GKも使ってビルドアップをすることも多く、後ろでのボール回しはかなり上手です。西川がいた頃は特に際立って後ろでのボール回しがうまかったのです。林になって少し不安定になりましたが、去年の後半頃からはだいぶ安定してきていました。林のビルドアップミスは税金であり、ミスは仕方が無いと思っていたころが懐かしいです。一方、ビルドアップを丁寧にするので、遅攻になることが多く、相手はDFの人数を揃えやすいです。
③得意なパターン
(1).青山→佐藤寿人パターン
2012年、2013年あたりは猛威を振るっていましたが、一昨年あたりから相手も警戒しているので数がぐっと減った印象ですね。居合抜きのように、決まれば一発です。
(2).WBからのクロス
後ろのDF4人に対し、前線5人としている為、WBが空きやすいです。WBが前向いてボールを持つことが出来る場合が多く、WBがサイドから突破してクロスを上げるパターンです。広島のWBはドリブル・クロスともに必要になります。中で待っている佐藤寿人は上背が無いので、基本はアーリークロスやグラウンダーに合わせる形になります。それだけでは形が限られすぎるので、いかにシャドーがクロスに絡むかが重要になってきます。一昨年までは石原、去年はドウグラスと中でよくあわせてくれました。今年は、ウタカと柴崎が活躍しないと、苦しいことになりますね。
(3).浅野が裏を狙う
去年からのお約束ルールですが、後半からほぼ必ず佐藤寿人と浅野が交代します。浅野の特徴は何といってもスピードです。後半、相手が疲れていたり、広島が先制して相手が前掛かりになってきているとかなり効きます。空いているスペースにボールを蹴って、浅野が一人でシュートまで持っていくシーンは圧巻です。外国人枠でもいいくらいだと思いますね。笑
④守備のやり方
上で書いたように、守備の時には5-4-1になります。基本的に高い位置では取りに行かず、かなり引いて守ります。
後ろに人数をかけて守る分、非常に守備が固いです。また、GKの林はミドルシュートやクロスへの対応がすこぶる良いので、さらに失点を減少させています。
ただ今年は、全体的に身長が低いのでセットプレーの守備は結構苦しいです。
また、守備陣は年齢層も高く、敏捷性が際立っているわけでは無いので、スピードで揺さぶってくるドリブラーが苦手なイメージがあります。
⑤2015年との違い
優勝できた2015年との違いは今見えているあたりではこの辺りでしょうか。
(1).ドウグラス→ウタカ
(2).水本→佐々木
(3).主力の高齢化
(1).ドウグラス→ウタカ
思えば、ドウグラスはすごい選手でしたね。足元が上手では無かったですが、突進力やクロスへの対応がすごかったです。中でも、ほんとクロスへの対応がすごかったですね。
ウタカも非常にいい選手ですが、得点を量産するようなタイプでは無いように見えます。ゼロックスを見たときは得点を量産しそうな気がしてワクワクしましたが、川崎戦・名古屋戦を見る限りではどちらかと言えばゲームメーカーみたいなタイプに見えました。タメを作る動きは特にすごいです。となると、もう一人のシャドーが鍵になってきます。柴崎では、中盤とのつなぎ役なので、もうちょっと得点力がある選手を起用するか、ウタカの爆発に期待したいですね。デンマークで得点王という実績もあるようなので、覚醒早くして欲しい・・・
(2).水本→佐々木
今年から先発が水本から佐々木に変わりました。守備はどちらも得意な感じなので、攻撃面での違いを書きます。目立つ違いは2つ、シャドーに左足で楔を当てられること、SBとCBの裏に飛び出すことが出来る あたりですね。
水本はあんまりやらなかった、シャドーへの楔
水本は左足でこのコースに出すことが出来ませんでしたが、佐々木はある程度余裕があると出すことが出来ます。
相手のSBとCB裏への走り込み
この動きをすると、相手のCBを釣り出すことができるので、中が空いて攻めやすくなります。海外で言えば、ユベントスのケディラが得意な動きですね。ただ、SBとCBの裏に飛び出すと、デメリットとしてカウンター受けやすいというのが挙げられます。実際、名古屋との試合では、佐々木が飛び出した後はそのスペースがぽっかり空いてました。これを続けると失点増えそうだな、とも思います。諸刃の剣ですかね。
(3).主力の高齢化
スタメンの平均年齢がかなり高くなっているのが、気になりますね。28.8歳ですか。若手もいるのですが、ACLやナビスコで出てくることが中心で、中々リーグでは出番を与えてもらえないよう。若手が少ない分、フレッシュな動きというのはやっぱり期待し辛く、特に夏場などはファンでも見ることがつらいようなのんびりしたサッカーをすることがあります。基本、DF同士で相手が食いつくまでゆっくりパス回すシーン、あんまり見たくないです。笑 大崩れしないという印象はありますが、一回沈むとなかなか立て直しも効かないのでは・・・?とも思っています。
以上です。選手名鑑もどこかで書いておけば良かったですね。
では、サンフレッチェが週末に初勝利あげることを願って、今日はこれで。