50歳くらいのSEによる、ERPシステムデモンストレーションを見てきました。かなり参考になりました(皮肉では無くて。)
今日、会社の50歳ほどの年配SEによる商談時のシステムデモンスとレーションを見る機会がありました。僕は、個人的に人前で話すことが非常に苦手です。さらに、一方通行で話し続けなければいけない非対話式のシステムデモンストレーションを見る機会は無かったので、年配SEのテクニックが非常に参考になりました。
実際、僕がデモンストレーションすると、大体3分の1くらい夢見てる人がいますからね。起きろコラ!!
今日は自社社員以外は眠そうな素振りも無く、参考になりました(笑)どんなところが参考になったのか、以下に書きとどめておこうと思います。
1.前提
①デモンストレーション対象
取引先経理担当 10名ほど
②時間
質疑応答込で2時間。まぁ、一般的に2時間未満ですよね。
③デモンストレーションのやり方
全員着席して、全面に表示されたプロジェクタ画面を元に説明
2.プレゼン内容で参考になったこと
①.全般
(1).画面を拡大出来るツールを使っている
通常、ERPシステム画面をプロジェクタ越しに見ると、何の操作をしているか分かり辛いです。項目が多くて、ごちゃごちゃしてますしね。ですが、その年配SEは、拡大出来るツールを使いこなしており、見て欲しいところは随時拡大をしていて非常にわかり易かったです。また、拡大だけでなく、どこを見てほしいか赤線を引いたりもしていました。前に僕も同じことを真似ようと思ったのですが、中々使いこなせずに諦めた記憶が・・・改めてみると全然印象が違うので、覚えないといけないですね。
おそらく、このあたりのツールかな。
これは、Sysinternalsにあるツールの一つのようです。ちなみに蛇足ですがsysinternalsはMicrosoftが提供しているツール集です。インストールしないで使うことが出来るプログラムも多いです。ウィルス等の心配も無く、セキュリティのうるさい会社でも安全に使えますよ。
(2).1画面1分くらいの説明
1画面で言いたいことが沢山あると、ついつい喋り過ぎてしまいますが、基本的に1画面1分程でテンポよく進んでいました。1分以上話したとしても、初見で詳細な項目まで理解してもらうことは難しく、逆効果ですよね。また、ERPでも使い方に流れがある場合には、なおさら1分を意識しないといけないなと思いました。流れがまったくわからなくなりますからね。ちなみに、流れの例としては、「売上入力→請求確認処理→請求書発行→入金→入金消込」のような処理の流れです。
(3).データ準備
当たり前なのですが、事前にデータを入力した上でデモンストレーションにのぞんでいます。その場で入力を完結しようとすると項目が多く感じられ、時間がかかるという印象を持たれると思います。なので、その場合には入力をした体にして、データ参照が必要な時は別で入力していたデータ参照する、等をしていました。
実際、僕の反省点なのですが、デモンストレーションする時は、頑張って入力するんです。比較的時間がかかって、そんなかかるの?という怪訝な視線をよく受けます(汗)さらに、大抵そんな時に登録ボタン押すとエラーが出たりするんです。手汗でマウスがびしょ濡れです・・・
②.使い勝手のアピール
別で詳しく書こうかと思っていますが、ERPに使い勝手は求められない、と個人的に思っていました。最近、システム使い勝手が悪いと言われることが多いですが、僕の力量不足が大きいと改めて感じました。伝え方次第では使い勝手がいいと判断されるいいデモ例で参考になりました。
まず、根本として、ERPではWindowsベースの仕組みがほとんどですが、その中でもWindowsFormのアプリなのか、Webアプリなのか、それとも両方持っているのか会社によりさまざまです。まぁ、大体両方ありますかね。
その中で大きな特徴として、
WindowsFormアプリ:管理者が使う為、キーボード入力主体。ファンクションキーを使いやすい
Webアプリ:利用者が多い為、マウスや直感性を意識した作り
という点があげられます。
それに応じて、使いやすい便利な機能を持っているので、そこを十分に伝えないといけないな、と思いました。
例で挙げれば、日付ですかね。キーボード入力の場合には、29と入力すると2016/2/29と自動解釈してくれる機能が便利です。はたまた、Webアプリでは、日付はカレンダーからマウスで選ぶ方が便利に感じられます。ほんと使い分けですね。
③.言い回し
言い回しも参考になるところがありました。畏まり過ぎても良くなく、砕けすぎても良くなくで場数踏まないと慣れないと思います。どんな言葉がいいのか、中々咄嗟に出てこずにしどろもどろになることありますよね。個人的にいいなぁ、と思った言い回しは以下です。
・考えないといけない、ご相談したい、等の表現
※出来ない、という表現をしない。
例)システム間自動連携は、考えないといけない。別途ご相談したい。 等などです
・あえてそうしています。
・○○とご理解ください。
・ご認識頂ければと思います。
・ちょうどいいご指摘
・厳しいご指摘(出来ないことを言われて、躱せない場合)
以上です。
ほんと、いい年して今さらなのですが、改めて年配SEとの違いを見せつけられた日でした。よく社内では年配SEのことを営業トークしかしない給料泥棒とボロカスに言う同世代SEが多いのですが、お客さんの反応は正直ですね。僕たちとは全然違っていました。
僕は寝るとすぐに忘れる作りの体なので、しっかり今日のことを書き留めてまた明日から頑張っていこうと思います。
では、これで。