あとましーん

SIerで働き、外出で何か美味しいものをさがし、節操なく興味のままに行動するアラサー男の備忘録です。

【仕事】ERP導入 SE目線です。導入が難しいのはこの順番になるぞ。

この記事は、SEがお客さんにERPを導入する時、

どんなお客さんが難しいか、という内容です。

 

さて、いきなり問題です。

 

ERPの導入SEをやっている時、

次のパターンだとどちらが難易度高いと思われますか?

 

1.以前のERPシステムから使って頂いていて、

新しいバージョンのERPに変更頂くお客さん。

言って見れば、バージョンアップ

 

2.今まで全く別のシステムを使用していて、新しくERPを導入するお客さん

 

さぁ、どちらでしょうか。

 

 

 

 

 

 

はい、正解です。

 

 

 

どちらとも言えない、でした。

 

あ、閉じたくなりましたね。性格が悪くて失礼しました。

 

 

 

何故、どちらともいえないかと言いますと、

お客さんが厳しいかどうかによって変わるからです。

 

まぁ、普通な回答ですし、

厳しいって何?

というのは後ほど記載です。

 

ちなみにそれを考慮すると、

僕が思う難易度は

 

1.バージョンアップで優しいお客さん

2.新規で優しいお客さん

3.新規で厳しいお客さん

4.バージョアップで厳しいお客さん

 

の順番です。

 

ちなみに、4が一番難しくて、

1と4では同じ仕組みを導入するとしても10倍くらいかかる労力が違います。

 

具体的に解説すると

具体的に解説すると、まずバージョンアップのお客さんは、

今まで使って頂いているので、ERPシステムの癖や考え方を把握しています。

 

なので、説明にかかる時間自体は少ないです。

 

ところが、新規のお客さんは、全くその癖や考え方を知らないので、

それを伝える労力が必要になります。

 

実際にあった経験談では、定年間近のおじいさんと導入打ち合わせをした結果、

毎回毎回、前回の復習に1時間以上かかっていたこともありました。

 

これは極端な例ですが、要は新しい癖や考え方を伝えることは

非常に大変ということです。

 

受験の時、予備校の先生の気持ちがやっとわかった気がします・・・

 

また、新規のお客さんでは、今まで紙主体でやっていたことを

ERPシステムで行うという場合もあります。  

 

例としては、営業が領収書を事務に渡していたが、

今後はERPシステムに直接入力する、といったように、

紙主体からシステム入力へ、と変わる場合があります。

 

その場合にも、どのように使うかのルール整備やテストで苦労します。

 

これを見ると、新規導入の方が大変だ、と思われると思いますが、

実はこれだけではなく、その他に厳しさという要素が加わってきます。

 

 

厳しさって??

 

厳しさって何?と言うと、

ざっくり言って見れば、モンスターペアレントと似たようなものです。

モンスターお客かどうか、クレーマー体質かどうかというところで差が出ます。

 

バージョンアップの場合、

クレーマー体質のお客さんに導入すると、必ず大変になります。

ほんと、徹夜コースです。

 

厳しいという言葉が非常に曖昧ですが、

具体的な特徴としては、

金融系・年商1000億以上・1000人以上の会社・IT系 

あたりが当てはまる具体例ですね。

他にも諸々あるかと思いますが、ぱっと出てくるのはこのあたりです。

システム会社は使ってなんぼ、という風潮があります。

 

最初に出てきた担当者は普通だったとしても、

後から誰かしらクレーマーが出てくるので要注意な案件になります。

 

 

バージョンアップの方が何故大変?

厳しいお客さんに導入する場合、

新規よりもバージョンアップがほんと大変です。

 

バージョンアップという表現をしているとは言え、

やはり別のシステムになるので、

どうしても機能が異なることがあります。

 

例で言えば、前よりも入力項目が増えた為、

伝票の文字が小さくなった、等あります。

 

絶対に避けられない機能の違いなのですが、

厳しいお客さんでは

前回バージョンにあった機能が少しでも無くなっていたり、

仕様が変わっていると全く新バージョンを受入れてもらえません。

 

たしかに、業務上致命的な機能であれば、間違いなく必要だと思います。

また、事前に説明無しであれば、受け入れられないのは最もです。

 

ですが、 

業務上影響はなく、どんなに事前に説明をしていたとしても、

平気で難癖つけてきます。

 

バージョンアップなのに一部機能がダウンすることは考えられない!!

 

責任者連れてこい! 

 

お金払わない!

 

前と同じような機能作れ!

 

と言ってくるのです。

コストがキャップされているのに、どうしろと。

作らざるをえないんですけどね・・・><

 

SEあるあるです。

あ、思い出してきた。

 

頭が、、、うっ・・・・

 

 

バージョンアップという呼び方にはもちろん問題があり、

実際、そもそも僕の社内では、

バージョンアップではなく別のシステムになるということで、

システム更改と呼んでいます。

 

とはいえ、システム更改という表現はメリットが薄く捉えられ、

稟議が通り辛いのでバージョンアップとして注文をもらうことが多いです。

 

こういった理由で、バージョンアップで厳しいお客さんは要注意です。

 他にも、カスタマイズ有無により難易度が全く異なるのですが、

それは別の機会に書きます。

 

 

 

厳しいお客さんは、何故そんなことを言うのか??

 こういうことを言ってくるのは大体役職が上の人であったり、

システム部の人であったりします。

 

おそらく、システム会社の言うことを鵜呑みにせず、

高い要求をして従わせることが使命だと思っているのかと。

それで、周りが賞賛してくれる、という感じですかね。

 

時と場合によっては必要なことですが、

むやみやたらに使うと会社のためにならないです。

 

システム会社は、次回の見積もり時に

かならずそのコストも上乗せしますからね。

 

言って見れば、クレーマー対策費用、みたいなものです。

 

なので、いちゃもんつけ過ぎると、跳ね返ってきますよ。

 

まとめ

 

以上より、

1.バージョンアップで優しいお客さん

2.新規で優しいお客さん

3.新規で厳しいお客さん

4.バージョアップで厳しいお客さん

の順番の難易度なのでした。

 

SEのみなさん、気をつけてくださいね。

厳しいお客さん、SEを使い倒すのは辞めましょう。

SE、死ぬほど苦労してます。

 

夜道で刺されますよ。笑