【仕事】上司からの目線で研修報告について思うこと
今日も休暇です。最高です。
Lol ワイルドリフトの世界大会で日本で無双したSengokuGamingの負けに驚きつつ、ノンビリしています。
今日は研修受講後の報告について書きます。
現職ではそれなりの役職の為、部下の報告を聞く立場にあります。
部下の中でも、入社5年目前後の若手は比較的研修に参加することが多く、参加した研修の報告書が僕に回ってきます。
前から長期間既読スルーと同じくらい悶々と思うことがあったので書き残そうと思います。
どんな研修があるの?
そもそもどんな研修があるかというと、会計知識や販売管理知識のようなERP特有の知識に関連するものや、電話・プレゼンテーション・課題解決・ホウレンソウ・コーチングのようなビジネス基本スキルに関連するものなど様々です。
大体、年に2・3回は終日研修に参加していると思います。
僕がプレゼンテーション研修を受講した時、まりもっこりの良さ をプレゼンして盛大にすべった苦い記憶があります。こいつです。
中途半端な下ネタですべる、一番恥ずかしいことです。
話戻して、若手はこの中でもビジネス基本スキルにまつわる研修に参加することが多いです。
研修受講後に報告書を提出するルールになっていて、上司は部下の報告書に100文字程度のコメントを付記しています。
研修報告書には研修企画部門より記載内容が幾つか指定されており、すぐに効果が出るように必ず以下内容を報告書に含めるよう指示が来ています。
「この研修で学習したことを、今後どのように活用するか、具体的な目標をふまえて書いてください。」
そうですよね、フリーで感想書いてくださいと言っても、中々書けませんからね。
これについて具体的な目標と聞くとどう考えますか?
いつ・どこで・誰が・何を・どのように が具体的な目標の基本だと個人的に思うのですが、こんな報告書が挙がってきます。
実際の報告内容
例えば、課題解決の研修だった場合
例①
「本研修では課題の本質を明確にし、その課題に対して効果的な問題解決のステップ(Where、Why、How)に当てはめて課題解決をすることを学びました。
日々の業務の中でお客様からの要望事項に対して、要望をそのまま鵜呑みにするのではなく、自身の納得いくまで整理し、課題の明確化を行い最善の提案ができるように意識します。」
例②
「組織と自身の役割を明確にしたうえで、自身の行動が組織のどの部分に紐づく行動なのか明確にして普段の業務に取り組みます。
ただ”お客様のため”を意識して行動するのではなく、他社にも展開できる事例で製品強化につながるか、同じプロジェクトメンバーに影響を与えることができるか、組織内で模範例・失敗例として挙げることができるか、といった組織に紐づいた活動を意識し意見交換をしていきます。
若手メンバーの教育・育成の観点ではこれまで個々人がどういう成長をしていくかといった視点を意識してきました。
常に会社・組織の方針や世間の情勢が変わっていく中で、現状からどう変わっていくかだけでなく、理想やなるべき姿から逆算したアプローチも取り入れていきます。」
くっ。長いわ!!書いてる僕すら読み飛ばしそう
プレゼンテーションの研修だった場合
例③
「今後、お客様とのWEB会議の際に上記の方法を活用します。
具体的な目標は以下の点です。
・お客様に必ず覚えてほしい点は、ズームして協調する
・ジェスチャーを加えることで、お客様に意思をより伝える」
うーーーーん、、、それぞれ言わんとすることは分かりますが、かなり曖昧に感じてしまいます。
恋愛弱者の僕ですが、恋愛に例えると
「彼女の作り方を学びました。幅広い視点で色々なアプローチを検討しようと思います。」
こんな感じですよ。めっちゃ曖昧です。
真面目な話、これを読んで何か行動が変わるとは全く思えないです。
目標期限も無く、〇〇を意識します という記載で何を具体的に行動するのか全くわかりません。
僕が老害になっていることはもちろん否めませんが、それにしても部下の報告書を見ているうちに誰しも同じ考えになると思います。
最も研修報告資料が集まってくる研修企画部門もきっと同じですよね。
何故この記載内容にしているのか?
そうすると、何故この記載を変更しないのか気になってきます。
たとえば
「この研修で学習したことを、今後どのように活用するか、いつ・誰が・何故・何を・どのように実施するか、具体的な目標をふまえて書いてください。」
と付け加えると、報告内容が大きく変わることが見込めます。
「人は外見により印象が変わることを学びました。私は今まで髪型を気にしていなかったので、来週日曜日までに美容院に行きます。」
くらいの報告来るハズです。ちなみに僕は1000円カットです。(どうでもいい)
ただ、研修企画部門もアホでは無いので、敢えて今の形式にしていると思います。
何故でしょうか・・・全然わかりません。
一つ思いあたるとすると、若い頃から各社員が考えすぎてしまうことを避けたい可能性があります。
現職はそれなりに体育会系でブラックな会社です。冷静に考えると異常な会社と思ってきます。
研修報告で具体的な行動を考えるとすると、視野を広げて色々と思考する必要があります。
それを続けると、日ごろより俯瞰し、考える習慣が身につくのかもしれません。
そうるすと、今の会社でいいのだろうか?との思いになるのではと。
何も考えないアホは会社にいらないですが、アホのしつけもタイミングなのかもしれません。
作戦的にはまず仕事を覚える・その後で考える習慣づけをする ということでしょうかね。
仕事を一通り覚えた頃には30も過ぎており、転職市場でのピークは過ぎています。
そしてその頃には、市場価値だけでなく長い間帰属して居心地いい周囲との関係性・結婚して子供もいがちな家族状況にもなってます。会社辞めづらくなってます。
辞め辛くした後で思考させる習慣を教えて行く作戦なのかもしれません。たしかに、三十前半からやたらと指導が厳しくなったような気がします。
もしかしたら当たっているかもですね。
そう考えるとかなりの策士ですね。司馬懿です。
ということで、研修企画部門に真相を聞いてみたいと思いつつ、研修報告に対してモヤモヤしつつ、もうすぐ僕は会社にさようならになります。
お互い大好きでしたけど、お互いの将来のためにお別れします。(糞)